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2021年12月29日水曜日

大晦日と年越しそば

<大晦日(おおみそか)とは>

一年の最終日、12月31日のことを大晦日と呼びます。これは、月の満ち欠けを表す「晦日」という言葉に由来します。晦日は、かつては「三十日」とも書き、旧暦では月の三十日目を晦日と呼び、新暦に変わってからは月の最終日が晦日となりました。1年の締めくくりとなる12月31日は「大」という字をつけて大晦日となりました。

<大晦日の行事の由来>

大晦日の行事は平安時代からと言われていて、新しい年の穀物に実りをもたらしてくれる「歳神様(としがみさま)」を祀るための準備が行われました。歳神様は、各家を訪れる
と信じられていたため、大晦日から家に籠って眠らずに夜通し祈願する「歳籠り(としごもり)」をすることが一般的で、これが大晦日の習慣の由来と言われています。時代の流れとともに形が変わり、元旦に行われていたお参りが残り「初詣」に繋がっています。お正月の門松や鏡餅、しめ縄を飾るのも、歳神様をお迎えするために行われていたものです。

<年越しそば>

大晦日に食べる行事食の代表が「年越しそば」です。
細くて長い形状から「長寿祈願」や「家運長命」、
金銀細工師がそば粉を使って散らばった金を集めたことから「金運上昇」、
そばが切れやすいことから「災厄を断ち切る」、
そばの実は雨風にも負けず育つことから「無病息災」、
といった願いが込められています。
昔の人は1杯のそばを食べるのにも、これだけの願いを込めていたのですね。

2021年12月20日月曜日

冬至に、柚子と南瓜

冬至とは、24節句の1つで、1年で夜が1番長く、昼が短い日。

別名「一陽来復の日」で、冬至は太陽の力が一番弱まった日あり、陰が極まり再び陽に返る日の意味。この日を境に、再び力が蘇ってくるという、前向きな意味を含んだ言葉なのです。
<冬至に「運」を呼び込めるものを食べる>
冬至には「ん」のつくものを食べると「運」が呼び込めるといわれています。にんじん、だいこん、れんこんなど「ん」のつくものを運盛といい、縁起をかついだのです。また、「いろはにほへと」が「ん」で終わることから、「ん」には一陽来復の願いがこめられています。
<冬至の食べ物といえば「南瓜」で、運を運んでくれる>
運盛の食べ物に「ん」が2つつけば「運」も倍増すると言われています。
かぼちゃは別名「なんきん」で「ん」が2つき運盛の食べ物。漢字では「南瓜」と書き、陰(北)から陽(南)に向かうことを意味していて、冬至に相応しい食べ物とされました。
冬至には小豆と南瓜を煮た「いとこ煮」を食べるところもあります。昔から小豆の赤は邪気を払うと言われているので、この2つを一緒に料理したのではないでしょうか。
「いとこ煮」とは硬いものをおいおい(甥)に入れて、めいめい(姪)炊き込んでいくことから名付けられた料理と言われています。
南瓜にはビタミンA,C,Eが多く含まれていて、免疫力を高め風邪予防に効果的です。
<冬至にゆず湯は、邪気を払うため>
ゆず=「融通」がきく、冬至=「湯治」。こうした語呂合わせから、冬至にゆず湯に入るとされています。もともとは、ゆずは香りが強く、邪気を払うと考えられていたため、運を呼び込む前に「厄払い」をするための禊(みそぎ)として、ゆず湯に入ったといわれています。
ゆず湯には血行を促進し冷え性を緩和したり、体を温めて風を予防したり、果皮に含まれるビタミンCによる美肌効果、さらに香りよるリラックス効果もあるので、疲れた体を癒し元気にしてくれます。

「冬至にゆず(湯)とかぼちゃ」の意味を知ってそれぞれ味わって、体感してみてください。

2021年12月9日木曜日

シリアル、コーンフレーク、オートミール、ミューズリー、グラノーラはどう違う?

▶︎シリアルは穀物加工食品の総称です。


シリアルとは、穀物、穀類の意味。穀物を加工した食品の総称です。なので、コーンフレーク、オートミール、ミューズリーグラノーラどれもシリアルの1種になります。シリアルと言えばグラノーラが有名ですが、同じ仲間のミューズリーやオートミールはあまり知られてないようです。


▶︎コーンフレークはとうもろこしが原料です。


とうもろこしを粗く砕いたものを加熱し、平らに成形して焼き上げたものをコーンフレークと呼びます。砂糖など甘味料により味付けされたものが一般的で


▶︎オートミール、ミューズリー、グラノーラはいずれもオーツ麦が原料です。


オートミール:オーツ麦を脱穀して平たく押しつぶし、加工しやすいようにしたもの。

ミューズリー:味がついていないオートミールに、ドライフルーツやナッツを混ぜ合わせ、食べやすくしたもの。

グラノーラオートミールや麦、玄米、とうもろこしなどのシリアルにドライフルーツ、ナッツなどを混ぜ合わせ、オリーブオイルや甘味料を加えて、オーブンで焼き上げたもの。味付けされているので、シリアルの中でも食べやすいのが特徴です。

 

オートミールをより美味しく食べるために、ミューズリー、グラノーラと進化していったということでしょうか。


#シリアル

2021年9月22日水曜日

中秋の名月と団子とススキ

中秋の名月(十五夜とも言います)とは、旧暦の8月15日の夜に見られる月のこと。今年は、9月21日です。
1年でもっとも美しい月とされ、お月見をする習慣があります。お月見は平安時代に貴族から始まった行事。江戸時代の頃には庶民にも広まり、秋の豊作の収穫祭と結びつき、収穫の感謝や祈りをささげる習慣になりました。


お月見と言えば「お団子」「ススキ」ですよね。
お団子の丸い形が満月を連想し、月に感謝を表しているともいわれています。また、その時期に収穫した、里芋、さつま芋、栗など旬の野菜などをお供えします。
ススキは、月の神様をお招きするため、稲穂の代わりに、形の似ているススキがお供えされるようになりました。また、魔除けの効果もあるとされているそうです。

お彼岸とおはぎ、ぼたもち

 お彼岸は日本の伝統的なしきたりの1つ。昼と夜の長さが同じになる「春分の日」と「秋分の日」を中日として、前後7日間をお彼岸と呼びます。

お彼岸に供えるもち米を小豆で包んだ供え物は、春には「ぼたもち」秋には「おはぎ」と呼び名が異なります。春のお彼岸の頃は牡丹の花が咲く時期で、その頃に食べられることから
「牡丹餅」とも書きます。秋は萩の花が咲く時期なので「御萩」と、それぞれの季節の花からきています。
では、「おはぎ」と「ぼたもち」なにが違うのでしょう?
一番の違いは「あんこ」です。
「こしあん」なのが春のぼたもち、「粒あん」なのが秋のおはぎになります。
理由としては、あんこに使用している小豆の収穫時期にあります。小豆の収穫は秋です。秋のお彼岸の時期は収穫したばかりの小豆で作ります。収穫したてなので皮まで食べられるため、粒あんとして使用します。春まで保存した小豆は、皮が固くなってしまうため、春のお彼岸には皮を除き、こしあんとして使用したということです。

お彼岸に「おはぎ、ぼたもち」をお供えする由来は諸説ありますが、その1つが、小豆の赤は魔除けの効果があると言われていて、邪気を払う食べ物としてお供えされてきました。また、昔は貴重であった砂糖を使う「おはぎ、ぼたもち」を先祖にお供えすることで、感謝の気持ちを伝えることに、繋げたようです。

2021年8月20日金曜日

緑茶、ウーロン茶、紅茶の違いは?

 実は、原料は同じ。「チャ」と呼ばれる常緑樹から摘み取った茶葉から作られます。

同じ原材料なのに、味わいや色、香りに特徴が出るのは、不思議ですよね。
どこで違いが出てくるかというと、茶葉を乾燥、発酵させて作る際の「発酵度合の差」です。
緑茶   :不発酵茶(発酵させずに作る。そのため茶葉の色が緑色のまま)
ウーロン茶:半発酵茶(途中で発酵を止めて作る。そのため中間の色に)
紅茶   :完全発酵茶(完全に発酵させて作る。そのため茶葉の緑素が壊され褐色に)

ちなみに、薬膳では、緑茶は体を冷やす、紅茶は体を温める性質があります。冷え性の人は紅茶のほうが体質に合っています。緑茶は控えめにするくらいがいいでしょう。

2021年7月26日月曜日

すもも、プラム、プルーン、ソルダムの違いは?


 夏になると見かけるすもも、プラムやプルーンなど似ているようだけど、どこが違うのでしょう?

すももの英語名がプラム、フランス語名がプルーン。ということは

実は同じものを指しているのです。


ところが、日本では丸い日本すもものほうをプラム、

ちょっと細長い西洋すもものほうをプルーン

となんとなく区別しているようです。


プラムには様々な品種がありますが、

代表的なものが大石早生

 日本で最も生産されています。熟すと真っ赤になるのが特徴。

 店ではプラム、すももで売られていることが多いようです。


ソルダム2番目に生産量が多い品種。

 皮が緑色で実が大きいのが特徴。

 店ではソルダムで売られています。

 ソルダムはプラムの一品種なんですね。


ちなみに、どれも買ってすぐは酸味が強いので、数日おいて熟してからが食べ頃です。

大晦日と年越しそば

<大晦日(おおみそか)とは> 一年の最終日、 12月31日 のことを大晦日と呼びます。これは、月の満ち欠けを表す「晦日」という言葉に由来します。晦日は、かつては「三十日」とも書き、旧暦では月の三十日目を晦日と呼び、新暦に変わってからは月の最終日が晦日となりました。1年の締めくくり...