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2021年9月22日水曜日

中秋の名月と団子とススキ

中秋の名月(十五夜とも言います)とは、旧暦の8月15日の夜に見られる月のこと。今年は、9月21日です。
1年でもっとも美しい月とされ、お月見をする習慣があります。お月見は平安時代に貴族から始まった行事。江戸時代の頃には庶民にも広まり、秋の豊作の収穫祭と結びつき、収穫の感謝や祈りをささげる習慣になりました。


お月見と言えば「お団子」「ススキ」ですよね。
お団子の丸い形が満月を連想し、月に感謝を表しているともいわれています。また、その時期に収穫した、里芋、さつま芋、栗など旬の野菜などをお供えします。
ススキは、月の神様をお招きするため、稲穂の代わりに、形の似ているススキがお供えされるようになりました。また、魔除けの効果もあるとされているそうです。

お彼岸とおはぎ、ぼたもち

 お彼岸は日本の伝統的なしきたりの1つ。昼と夜の長さが同じになる「春分の日」と「秋分の日」を中日として、前後7日間をお彼岸と呼びます。

お彼岸に供えるもち米を小豆で包んだ供え物は、春には「ぼたもち」秋には「おはぎ」と呼び名が異なります。春のお彼岸の頃は牡丹の花が咲く時期で、その頃に食べられることから
「牡丹餅」とも書きます。秋は萩の花が咲く時期なので「御萩」と、それぞれの季節の花からきています。
では、「おはぎ」と「ぼたもち」なにが違うのでしょう?
一番の違いは「あんこ」です。
「こしあん」なのが春のぼたもち、「粒あん」なのが秋のおはぎになります。
理由としては、あんこに使用している小豆の収穫時期にあります。小豆の収穫は秋です。秋のお彼岸の時期は収穫したばかりの小豆で作ります。収穫したてなので皮まで食べられるため、粒あんとして使用します。春まで保存した小豆は、皮が固くなってしまうため、春のお彼岸には皮を除き、こしあんとして使用したということです。

お彼岸に「おはぎ、ぼたもち」をお供えする由来は諸説ありますが、その1つが、小豆の赤は魔除けの効果があると言われていて、邪気を払う食べ物としてお供えされてきました。また、昔は貴重であった砂糖を使う「おはぎ、ぼたもち」を先祖にお供えすることで、感謝の気持ちを伝えることに、繋げたようです。

大晦日と年越しそば

<大晦日(おおみそか)とは> 一年の最終日、 12月31日 のことを大晦日と呼びます。これは、月の満ち欠けを表す「晦日」という言葉に由来します。晦日は、かつては「三十日」とも書き、旧暦では月の三十日目を晦日と呼び、新暦に変わってからは月の最終日が晦日となりました。1年の締めくくり...